2017-11

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のびとのお別れ

のびくんは2014年6月1日の早朝、静かに息を引き取りました。

思い返せばこの一年間は、なんだかおかしい、何かがおかしいと感じながら
それでも初めのころは深く原因を追及するところまでは及ばず
病院へ行っては対処療法で調子を取り戻すという繰り返しでした。

あの時点で内視鏡検査をしてもらっていれば
もう何週間か早く抗がん剤投与に踏み切れていればなど
考えればきりがないのだけど、.これはのびがいなくなってしまった今だからこそ考えられる選択肢であって、実際、吐くことが続いたからといって全身麻酔してまで検査に踏み切るか、
リンパ腫と判断がつかない状態で負担のかかる抗がん剤を使う決断が出来たかというと..
もう一度同じ状況になっても選ぶ道は同じなのかもしれません。

のびは帰宅時に玄関先まで迎えに来る子でした。
私たちは家に帰ると、お腹が空いたのびに玄関からごはんの場所まで誘導されるのです。
それが玄関先に顔を見せない日が徐々に多くなり、部屋に入っても座っていた場所から動かず、帰ってきた私に顔をむけるだけになっていきました。

2014年4月の初旬に自分からごはんを食べなくなってからは、本当にあれよあれよと言う間に何もかもが進んでいってしまった感じがします。
その間に私たちも初めての強制給餌や投薬、抗がん剤の勉強などいろいろと経験しました。
少しでもラクなように、ストレスがないように工夫する半面、嫌がるのびを抱き、命を繋ぐための強制給餌と投薬をしなければならない矛盾の毎日。
薬の効果がなかなか出ない、検査結果を待つ間にも目に見えて弱っていく姿を見守る毎日は本当に辛かった。
それでもシリンジであげるごはんを嫌がりながらも飲み込んでくれる姿に、このごはんを受け付けなくなったらダメかもしれないけど、今はちゃんと飲み込んでるからきっと大丈夫。と自分に言い聞かせていました。
だけれども食べたご飯はのびのための栄養ではなく、リンパ腫の成長に全て使われてしまっていたような気がします。
のびが助からないかもしれないという思いは、決して口にすることはありませんでしたが、食べさせても食べさせても痩せる一方で、そのことを考えてしまうと場所や時間関係なくいつでも泣けて困りました。

出来るだけ早く会社を出て、地元の駅から自宅までは急ぎ足で帰る毎日。
どうしても早く帰れなそうなときは夫に連絡してどちらかが早めに帰れるように調整です。
自分でごはんを食べないので、朝7時のごはんのあと、とにかく一刻も早く帰って夕御飯を食べさせてあげなくてはという一心でした。
本人は食べたくないのだから何時間あいだが開こうが関係ないのかもですが...

のびくんはおおらかというか鈍感というか、感覚が猫っぽくなかったと思います。
じっと人の目を見つめてくる。寝るときは人の頭の上や首元、呼ぶとよっこらしょと立ち上がり歩いてくる。
ニャーと鳴かない(トゥルルルと鳴く)。動きが重い。猫のくせに足音がする。水を舌で舐めないでがふがふ飲む。空気を読まない。絶対に怒らない。
とても個性的な出で立ちで家に遊びに来る人たちにも友好的。
笑いを振りまき、マイペース。我が家に欠かせない存在でした。
今でも思い出さない日はありません。
のびは私たちに笑顔とたくさんの楽しい思い出を残してくれました。


ここからは記録としての闘病記です。

2013年8月下旬
嘔吐することが多くなり、何日かおきに吐いたり吐かなかったりを繰り返す。(吐瀉物は胃液のようなものにカリカリが砕かれた砂のような粒が混ざった液体)
吐く時の特徴
食後5~6時間経過後、黄土色の液体を吐く。
量は150㏄ぐらいで結構な量をエヅキながら吐く。
とても苦しそうだが吐き終わった本人はけろりとしている。


2013年10月初旬
1.ごはんを変えたりしたもののなかなか良くならないため病院へ。
2.吐き止めを処方されるがあまり改善しない。薬:ペラプリン
3.レントゲン・血液検査→異常なし(体重6.2kg,食欲旺盛)

2013年11月初旬
1.病院のアドバイスを受け、フードをドライからウェットに変更した。嘔吐の回数は減ったが緩いウンチの日が続く
2.バリウム造影レントゲン→異常なし(腸にガスだまりあり)

2013年11月中旬
1.通院しているお医者さんから『超音波の権威の先生の研修会を近くの提携している病院でやる予定なので、そこでのびを診てもらえるけどどうですか』という話がありお願いする。
2.研修会の際に、先日撮影したレントゲンを見た他の先生から馬尾症候群の疑いをもたれる。(メインの超音波による所見は異常なし)
3.ちょうどそのころ、高いところに飛びあがれなくなっったりしていたため馬尾症候群の説明に納得。嘔吐もそれに関係している可能性もあるかもしれないと言われる。

2013年12月初旬
1.痛みの可能性とそれに伴う嘔吐が良くなるならばと馬尾症候群の手術をする前提でMRI撮影
2.しかし撮影の翌日から(!)元気に走り回るようになり、手術は見送ることにする。

2013年12月中旬~2014年3月
たまに吐くこともあったがしばらく平穏な日が続く。


2014年4月8日
突然ごはんを食べなくなる。気持ちは食べたい、けどどこかが痛んで食べられないように見える。空気をくちゃくちゃと咬むしぐさを頻繁にするようになる。
ごはんのお皿まで鼻先を持って行くが、ぎりぎりのところで自分の意思とは関係なくガムを噛んでいるようなしぐさをしてしまっているように見える。無意識にそうなってしまうという感じ。水も飲んでいる様子がない。

2014年4月11日
ガムを噛むようなしぐさを繰り返すため、口内炎か歯肉炎での痛みを疑い病院へ行くが口の中に異常は見当たらず。
皮下点滴で水分補給をしてもらう。
別の箇所に痛みがある可能性を考え、ステロイド剤を一度だけ試すがあまり改善見られず。体重5.2kg

2014年4月15日
自発的に食べようともしなくなる。a/d缶の強制給餌にて衰弱を避けるように言われる。シリンジでの強制給餌始まる。

2014年4月27日
嘔吐した液体の中に血液が固まった粒のようなものが混ざっているのを見つけすぐに病院へ。かかりつけ医から内視鏡検査が出来る別の設備が整った病院を紹介してもらう。結果、胃の幽門部にでこぼことした異常が見られリンパ腫が疑われた。そのまま細胞を採り病理検査へ。体重4.9kg

この間にa/d缶のみだと飲み込みが悪くなり、カロリーエース(猫用流動食)で緩くして出来るだけ抵抗なく飲み込めるようにする。
(その後日数の経過とともに、カロリーエースやモンプチのスープなどでさらに緩さを増していくことになった。)


2014年5月10日
先日の病理検査の結果、リンパ腫という決定的な結果は出ず、総合的に判断してほぼリンパ腫ではないかと。
ただ決定的ではないため治療法を決めるために針で胃壁の細胞を採取しPCR検査をしてみることに。結果は約一週間後とのこと。

2014年5月12日~
吐く回数が1日1回あるかないかだったのが、2.3回吐くようになる。
あまり食べていないのに、真上から見ると腹部が膨らんでいるように見えることがある。
食欲は大好きなペースト状のおやつを鼻先に持っていくと少しだけ舐める程度。
この頃から目を離すとベッドなどの温かいところではなく、バスルームの床やモルタルの床など、冷たいところで寝ることが多くなっていた。
身体が熱っぽかったので、少しひんやりしたところのほうが心地いいのかと様子を見ていたが、あまりにも長時間いるので心配になって抱きにいくと
身体が冷たく冷えてしまっていることもあり、あわてて場所を移すということもあった。
具合が悪くなった猫が冷たい洗面所に居続け、他の場所に移動してもまた戻ってしまう。というようなことを町田康の本で読んだことをふと思い出す。

2014年5月14日
PCR検査の結果はリンパ腫陰性だったと病院から連絡を受ける。
ただし陰性でも3割陽性の可能性がある旨説明があり、先生の判断ではほぼほぼリンパ腫であろうとのこと。
そう先生に言われても、あれだけ色々な細かい検査をしてリンパ腫と確定できなかったのに...と素直に受け入れることが出来ない。
『本当はリンパ腫ではないのかもしれないという希望』と『いつまでも治療方針を決められない焦り』が混ざりあい複雑な心境。

2014年5月17日
あらゆる検査でリンパ腫との確定診断が出なかったため、もしかしたらリンパ腫ではなくIBDなのではないかと考えたりもした。(嘔吐・下痢・原因不明で調べるとIBDの記事にたどりつくことが多く、症状も似ているところが多くある。)
この日、先生は抗がん剤投与の方向で話をしてくださっていたが、自宅を出るときに夫と話し合い、のびが一番楽に長く平穏な日を過ごせるように抗がん剤の投与はせず、ステロイド剤で様子をみてみようとほぼ決めていた。先生にもそのことを伝えると、ステロイドで炎症が小さくなることも多いからと同意してくださった。
同日の触診で腹部にしこりを感じ、超音波で確認したところ胃壁が厚くなって固くなっていることがわかった。通常1mm程度のところ、3~5mmほどに。
先日腹部が膨らんでいるように見えたのは、大きく腫れてきた胃だったのだ。

2014年5月18日~23日
吐かない日が3日続いたりしたので、薬の効果があったのかなと思った。
ステロイドの副作用で食欲増進を期待していたが食欲は相変わらず皆無。
朝晩、4~50分かけての強制給餌にのびは嫌々付き合ってくれる。
嫌がりながらも飲み込んでくれるうちは大丈夫。と痩せてむき出しになった背骨を撫でながら自分自身に言い聞かせる。
家では朝晩ステロイド剤+胃薬の錠剤をのませるのだが
1錠をさらに小さく割った状態のものを飲ませるため、割った断面が少しでも舌に触ると苦くて吐きだしてしまう。
そこで空のカプセルを薬局で買ってきて、それらの錠剤をカプセルに詰めて飲ませることにした。
一回でゴクンと出来なくても、錠剤が溶けだすことはないから2.3回はやり直すことができる。のびも苦味がないから少しは楽になったんじゃないかと思う。
とにかく薬を飲ませる時に苦くて出してしまう様子は見ていて可愛そうだったけど、カプセルに入れてからは飲ませるほうも飲み込むほうも少しだけ気が楽になったような気がする。

2014年5月24日
この日の腹部超音波検査の結果、先週から処方してもらっているステロイド剤の効果があまりでておらず、厚いところで胃壁が3cmほどの厚みになっていることがわかった。たったの一週間でみるみる胃壁が厚くなっていた。目の前に映しだされる画像を見ながら、リンパ腫ではないかもしれないという希望的観測は一気に消え去り、なんとしてでも胃壁の肥厚を食い止めなければならないという思いで頭の中がいっぱいになる。先生と話し合い副作用の少ない抗がん剤、L-アスパラギノーゼを投与することを決め、その場で注射をしてもらう。
お会計を待つあいだ、普段滅多に鳴かないのびが、これまたのびからは聞いたことのない猫のような声で何度も鳴いた。


5月31日(土)
毎土曜日に通院していたが、この日は先生が学会出席のため、通院は明日。一日中のびと過ごす。
くったりと脱力し、水飲み用の水を張った洗面器に顎を乗せたままぼーっとしている。ときどき体の向きを変えたり、場所を変えたりしながらうつらうつらとしている。
尻尾をパタパタと動かし続けている時があり、お腹のなどの痛みを尻尾の動きでごまかしているのかもしれないと思った。
筋力が衰え、軽くなった体を後ろ足で支えて立つのもやっと。
それなのにトイレにはちゃんと行く。愛おしい。

6月1日
早朝6時、のびの姿が見えずあちこち探すと私たちのベッドのすぐ脇で横になっていた。
呼吸で上下するお腹の動きを見て安心してまた横になりウトウト。
次に起きたのは7時過ぎ。夫の『のびがっっっダメだ...』と言う声で目を覚ました。
あわててノビ君を見るとすでに息がなく、身体を触るとすこし硬直していた。
夫は思いのほかあわてていて、なにか出来る救命処置がないか考えているようだったけど、私は不思議と静かな気持のままで、ただ、終わったんだ。。。と思った。
私はノビ君をベッド脇から広いところへそっと移動するように夫にお願いした。

とても気温が高かったので、寝かせる場所に保冷剤を置き
夫が硬くなった身体や顔をマッサージしてほぐすと、生きているように優しい顔で寝ているみたいな顔になった。

ウチに来てくれてありがとう。
またね。待っています。
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